創作

SNSを頑張ったら親友に怒られた話

                  
SNSは 最高のツールだ。  何者でもなかった私は、 SNS のおかげで ちょっとした有名人 になった。  私は高校を卒業して すぐ、   漫画家を目指して 田舎から上京。  自分には才能がある と信じて 止まなかった私は 全然結果を残すことが できないまま  気づけばもう 26歳で、  相変わらず フリーターの ままだった。  SNSは、 そんな私を 救ってくれたのだ。 彼女はナオ。 私の親友だ。  保育園から 高校まで ずっと一緒で、  ミサキの 漫画 おもしろい!  地元で唯一、 私の夢を 応援してくれた 人だった。  ミサキなら 絶対漫画家に なれるよ! なんで?  動画を投稿すれば、 数千回は再生される んだよ?  チャンネル 登録者数だって 5000人もいてさ、  お金も 入ってくるんだよ? なにこの、 マイベストコスメ 2020とか、  あつ森の ゲーム実況とか、  なにしてんの? いろんなことやって まずは知名度あげて  ある程度人気になってから じゃないと、やりたいことは 受け入れられないの! でも、数字を 追いかけるうちに よくわからないこと に必死になっていた のも確かだった。  自分でも、 なにを言っているのか よくわからなかった。  知名度を上げたくて 動画をやったのは 確かだ。 SNSのおかげで、 私は余計に  私を どうしていいか わからなくなっていた。  最先端の 東京で暮らしてる ミサキがいうなら  それが 正しいんやろ! うちが古い人間 だけなのかも しれんわ。  忙しいのに 付き合ってくれて ありがとうな。  あとは1人で 東京楽しむわ。  それ以降、 トモとは連絡を とっていない。  あれから 2年が経った。 状況は びっくりするほど 変わっていなかった。  残りの分は アルバイトで 補った。  動画は思うように 伸びなくて 数字が停滞。  生活できるだけの 収益が あるわけでもなく、  それでも 周りの人には、 誇らしいのか、 虚しいのか、   なんて言われて、  どんな顔をして いいのかも よくわからない。  そんなとき だった。  それを 知ったのは この人の動画 最近ハマってる んだよ。  親友は いつのまにか  人気 ユーチューバー になっていた。 広告出したり した?  ミサキの話 聞いてからな、  なんも知らんのに あれこれ言うのも アレやと思て 始めてん。 好きなこと やってただけよ。  私の好きな 映画のことを  動画にして あげ続けてたら、  いつの間にか こうなってた って感じ?  そんなわけ、 そんなわけ ないでしょ!  人気になるためには、  有益な情報を発信 しなきゃいけないし、  ブランディングだって 定めなきゃいけなし 事実やもん  仕方ないやん  本当は 気付いていた。  でも、  やってみて ミサキの 言っとったことも わかったわ。 個人で活動する って 大変なんやな。  自分が道から 外れていることに  本当は、評価されない ことが怖いだけなのに  そんな自分を 正当化して、  私なんかの やりたいことじゃ 通用しないって 思い込んで、需要がありそうな ことばっかりに 手を出して、 ごめん、ナオ…  東京で会った ときのこと…  それはもう ええよ。  たった1人の 親友に、  ひどい言葉を 浴びせてしまった。 どうすれば いいのか わからなくて…  だから、  すればいいとか、 しなきゃいけないとか そんな言葉 聞きたくないって。  ミサキは どうしたいんよ。 ミサキの漫画  はよ読ましてや。  …うんっ。               
 
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