改めまして、『いいねなんかがあるせいで、』作者の石井嘉一郎と申します。
こちらの記事までご覧くださりありがとうございます。
この度、新作漫画『いいねなんかがあるせいで、』の続編を制作したく、制作資金を調達(クラウドファンディング)させていただきたいと思います。
当作の続きを楽しみにしてくださり、私の今後に期待してくださったら、最後までお目通しいただけると幸いです。
私について
人生の切り抜きのような漫画を描いてきました。
かれこれ13年も漫画を描いておりますが、
私が描く主人公はどれも、鬱々としていて、不器用で、未熟な人間です。
悩める主人公しか描けないのは、私自身がそういう人間だからなのだと思います。
いつも人生に迷ってばかり。それでも、そんな自分なりに精一杯生きてきました。
私の漫画の主人公たちも、そんな人間なりに、今を精一杯生きてます。
今作でもまた、一人の人間の人生をお届けしたい。
SNSに悩まされる現代へ、
生き方が多様すぎる現代へ、
私の実体験から生まれた物語を、
私と同じように生きるのが下手な方々へ、
お届けしたいと思います。
今作『いいねなんかがあるせいで、』は、私の実体験をもとにしたお話。
私が自身の活動のために、SNSを伸ばすことに躍起になっていた頃のお話です。
これまで描いてきた作品たちです▼
私とSNS
漫画家を目指し出版社に通って6年。
一つの結果も出せずにいた私は、雑誌連載の夢を諦め、SNSの世界へ飛び込みました。
競合数多の世界を離れ、個人で活動していく道を選んだのです。
自分で発信してフォロワーを増やせば、こんな自分でも好きなことで生きていける。
そう思い、SNSを伸ばすことに注力し始めました。
競争に疲れ、非力な自分でもなんとか好きなことで……と飛び込んだ世界でしたが、
いざ入ってみるとSNSの世界もまた、
激しい競争の世界だったのです。
SNSは数字の世界でした。
いいね、リツイート、再生回数、フォロワー数。
数字がまるで戦闘力のように扱われ、多くの人が日々競い合っていました。
数字を取るものがいいものなのだと、私は少しも疑わず、
好きなことで生きていくためにと、数字にコミットしていきました。
日々結果が出ることを楽しく感じていました。
SNSでは、しっかりした発信できれば数字はどんどん増えていきました。
出版社へ通っていた頃は、漫画賞を受賞できるかできないかの闘いで、
半年かけて描いた漫画で受賞できず、また半年かけて漫画を描く〜、という日々だったので、
毎日のように数字が積み上がっていくSNSで発信することは、ある種の快楽に近い作業だったのだと思います。
2年ほど研究した甲斐があり、伸びる投稿のコツがわかってきました。
私はそれまで得た知見をフルに活用し、バズることにコミットした漫画を描き始めます。
うまくいきました。
最初のうちは。
投稿するたびに漫画が伸びて、数字は一氣に跳ね上がりました。
けれど、投稿を繰り返すたびにだんだんと下火になっていって、
私はどんどん描くことがしんどくなっていきました。
描いても描いても結果がでない。
隣の芝生は憎たらしいほど青く見える。
私はどんどん自分を見失っていきました。
これ以上語ってしまうと、漫画の結末につながる経験まで書いてしまいそうですので、この辺で。
結局、伸ばしていたSNSアカウントは全部消しました。
今は、新しい自分で、自分の心に素直に物語を描いています。
とんでもなく楽しいです。
心のままに作品を描くことができる、
それを受け入れてくださる、楽しんでくださる、待っていてくださる方々がいる、
そのことを、とても幸せに感じています。
今作の主人公に、私と全く同じ道を辿ってもらうつもりはありません。
むしろ、結末はまだ決めかねています。
けれど、私の体験を凝縮した物語を、主人公 支子美早樹を通して、より感情的に届けたいと思っています。
誰しも心に弱さがあると思います。
そんな弱さと向き合えるような作品を、
「私と同じだ」と感じていただけるような作品を、
心に寄り添えるような作品を、
描いていけたらと思います。
SNSに悩まされる現代へ、
私と同じく生きるのが下手な方々へ、
寄り添えるような物語を届けます。
私にできることを、私にしかできないことを、
精一杯やり遂げます。
新作漫画『いいねなんかがあるせいで、』
この物語を描き切るために、お力をお貸しいただけたらと思います。
私は個人で描いている身ですので、応援してくださる方お一人お一人のお力が何よりの頼りです。
この作品で返していきます。
何卒、よろしくお願いいたします。
なぜ個人で描いているのか
自分の表現を極めたい思いが強いです。
既存の形に縛られることなく、やりたいと思ったことを素直にやりたい氣持ちが強くあります。
デビュー作『スポットライトを浴びたくて……』を描く前、
これから石井嘉一郎として描く際は、
売れるために描くことはやめようと決めました。
もちろん、売れるに越したことはなく、私の漫画がたくさん売れたらそれはもう嬉しいのですが、
売れることを意識するあまり、創作の路線を曲げることだけはやめようと思ったのです。
そうしてしまった瞬間、その作品は自分の描きたいものではなくなるので。
出版社に通っていた頃は、持っていった作品に修正を加えられ、最終的に自分の描きたいものでなくなる、ということがよくよくありました。
個人ではその辺りを貫くことができますから、
自分の心に素直な作品を描くために、個人で漫画を描いております。
制作のリアルな話
当サイトの作品は全て、私 石井嘉一郎が一人で手掛けております。
物語はもちろん、作画も人物から背景まで。
ものの2〜3秒で読まれる1ページの漫画原稿を制作するのに、
私は朝から晩まで机に向かい、2日かけて仕上げます。
作画の様子は最近SNSに投稿しているので、もしよかったらご覧ください。
当作品の〝制作費〟というのは、私が手を動かし続けるための、言わば人件費です。
商業連載は通常、出版社から原稿料という名の人件費をいただいて漫画を制作します。
私は個人作家ですので、後ろにそういった企業がおるわけではありません。
そこで、応援していただいている方に作品の制作費をご支援いただけたらと思い、今クラウドファンディングを実施させていただいております。
ご理解のほど、よろしくお願いいたします。
制作スケジュール
当作品は〝全13話〟〝単行本全3巻〟での完結を予定してます。
一話あたりの制作期間に約3ヶ月をいただき、進めていけたらと思っております。
今クラウドファンディングが順調に進んだ場合、第2話の公開は12月となる予定です。
あくまでも資金調達が順調に進んだ場合の予定ですので、活動の具合によって変更になる可能性がございます。
目標金額
先ずは、第2話の制作費である1,140,000円(第1話制作費と合算)を目標金額に設定させていただきたいと思います。
最終目標は単行本1巻分の制作費、2,500,000円。
この金額が一度に集まったら最高に有り難いのですが、一歩ずつでも進んでいけたらと思い、先ずは第2話を制作させていただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。
今年の3〜5月にかけても同趣旨のクラウドファンディングを実施しておりました。その時は単行本1巻の制作費を募ろうと、2,500,000円を目標金額にして実施。
しかし、私の準備不足が原因で(原稿が終わりませんでした)、
目標達成には程遠く及ばない結果となりました。
しかしながら幸いにも、第1話を描くだけの原稿料は集まったので、この結果をきちんと次に活かそうと、クラウドファンディングの運びを少し変えさえていただくことに致しました。
前クラウドファンディングを〝第1話制作CF〟
今クラウドファンディングを〝第2話制作CF〟
と、名目を変更させていただき、再実施させていただいております。ご了承いただけますと幸いです。
ご支援金額と支援者様は前クラウドファンディングから引き継がせていただき、
上乗せする形で第2話の制作費を募れたらと思っております。
最後に
〝人との関わりが薄れていく現代に、人間同士の物語を〟
そんな想いのもと、石井嘉一郎として作品を描いております。
必要な人に、必要な物語が届いたらいいなと。
応援してくださる方へは、作品で返していきます。
私の感じる人間を全力で届けて参りますので、
今しかない私の作品制作に関わって、一緒に楽しんでいただけたら幸いです。
『いいねなんかがあるせいで、』続編制作クラウドファンディング、
皆様お一人お一人の応援が何よりの頼りです。
何卒よろしくお願いします。